冷たい物言いの向こう側

言い回しで、

印象がガラッと変わる。

そういうことは

よくありますね。

たとえば、

「このペンお借りしてもいいですか?」

と、聞いた時に、

「別にいいですけど。」

って、言われたら、

気分悪いですよね。

借りるのやめよっかな、

とか、お借りしても、

「どうもすみませんでした。」

って、お詫びしないといけないような

気分になってしまいます。

たぶん、もう二度と借りませんよね、

その方からは。(笑)

「このペンお借りしてもいいですか?」

「どうぞ、使ってください。」

気持ちいいですよね。

「助かりました。ありがとうございました。」

って、感謝の言葉も

自然と心から出ますね。

ペンの貸し借りだけの話なのですが、

そこに行き交うものは、

全然ちがっています。

冷たい物言いをする人は、

怖れが強くて、

武装しているのかもしれません。

冷たくすると、

人は離れていきますから、

怖れを遠ざけることができます。

怖れは、多くの場合、

人との間に、何か問題が起こすか、

問題も人も、何もないかの

どちらかの状況を作ります。

問題を起こすことは避けたいと

私たちは思いますから、

人との間に起こる問題を

回避するために

人を遠ざけます。

冷たい物言いをしたりしてしまうのも

そのせいということあるでしょう。

しかし、そうすることで、

次に起こるのは、

「ひとりぼっち」という怖れを

引き寄せてしまうということです。

閉ざされた「ひとりぼっち」の世界が

決して悪いわけではありません。

ひとりになり、刺激のない静かな場所で、

身体や心を、じっくりと休ませることが

必要な時もあります。

自分と、時間をかけて向き合うことも

ひとりになることで、うまくできたりします。

しかし、問題が起こらないように、

誰かとの間に、悪いことが起きたり、

それによって、自分が傷つくことへの

「怖れ」を回避するという目的のために

「ひとりぼっち」を選び続けることは、

私たちの歩みを止め、

喜びや楽しみから、

どんどん遠ざかってしまいます。

「喜び」がない世界を生きるのは、

とてもつらいことですよね。

人との間には、問題も生まれるものですが、

最も深い「喜び」が生まれるのも、

人との関係の中でしかないといえます。

人から受けた傷は、

人との間で癒せる、といったりするのも、

同じ意味ですね。

私たちが、「人」である以上、

「物」のように「在る」ということはできないのです。

人との間には、問題ばかりが起こる、

と、これまでのように信じるか、

誰かとの間に、心づかいや、優しさや、愛情、

楽しみや、喜びがあるかもしれない、

そんなふうに信じてみるか、

それは、私たちが決めることができます。

大切な人を思い浮かべてみてください。

人との間に、良きものがあるはずだと、

信じて欲しいと思いますよね。

誰かの幸せを想うとき、

私たちの心は、あまり揺れたりせず、

安定してセンタリングできています。

それは、あるべき状態であるからだと

言えるのではないでしょうか。

 

池尾千里

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山でブログを書いていると、遊びに来ました。こんちわっ!

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