「開き直る」心理 ～相手が開き直った時の対処法～

先月、結婚２６周年を迎えました。

娘に言ったら、「長っ」と、最短のお言葉を頂戴しました、池尾千里です、はい、こんにちは。

 

 

前回は、「開き直る」心理ということで、ネガティブ編、ポジティブ編で書いてみました。

 

「開き直る」心理 ～浮気男と手放し～＞＞＞

 

今回は、そんな「開き直り」の対処法について、書いてみたいと思っています。

おつきあいいただけたらと思います。

 

罪悪感の仕業とは言え、「開き直る」という悪い態度になってしまうと、扱いとしては、非常にむずかしいものになります。浮気をした彼に、開き直られたら、腹も立ちますし、聞く態度にもなっていない人を相手に、冷静に物を言うというのは、至難の業でしょう。

 

でも、彼の心理を知ることが、そのヒントになると思います。

 

何をしてもゆるされない、無駄なことという罪悪感

 

「開き直る」心理には、大きな罪悪感があり、自分は罪深く、けしてゆるされるはずがないという思いがあることは、前回も、お話ししました。ゆるされるはずがないと思い込んでいるため、投げやりで、自暴自棄で、ゆるされないことばかりしてしまうのです。

 

今更、謝っても無駄、もうしない宣言しても無駄、土下座しても無駄、何をしても無駄。

 

そんなふうに思っているとしたら、何かをしようとも思わないでしょうし、ゆるされる方法なんて、考えられるはずがないと思いませんか。

 

「どうでもいい」ってふんぞり返っているのは、罪悪感による、そんな心理の表れなのです。

まず、それを理解することから、始めてみましょう。あなたを怒らせる目的ではないんです。

 

開き直った浮気男への対処法

 

開き直っている人に、言い聞かせても、説教しても、怒鳴っても、おそらく「暖簾に腕押し」状態でしょう。「何も聞きませんから」ってなっていますから。そうなると、怒りにまかせたり、大きな声で、圧を掛けながらなどの力技で伝えるといったやり方では、いくらやっても、彼には、きっと届きません。

 

残念ながら、あなたの怒りや、ガッカリ感が増すばかりです。

 

今は、あなたの思いを理解してもらうことや、反省し、謝罪の言葉を引き出すことは、一旦、保留にして、他のやり方をした方が良さそうです。

 

彼とコミュニケーションする前の準備「ケア」

 

どんな取り組みをする上でも、必要なのは、あなたの元気度。エネルギーがちゃんとあるかどうかは、とても大切なことです。

 

浮気をされたということは、とても傷つき、悲しく、腹の立つことです。いろんな感情が出てきて、整理することも、冷静でいることも、とてもむずかしいでしょう。当然だと思います。

 

そんな状態の時は、新しいことをしたり、感情をコントロールしたりするのには、あまり向かないのです。なぜなら、エネルギーが足らなくなっているからです。いつも以上に、エネルギーが必要なことは、うまくいきません。

 

特に、理屈では片付けられない「感情」のケアは、身体をケアするのと同様、是非やってください。

 

「罪悪感で、彼があんな態度になっているんですね、わかりました」と頭では理解できても、感情レベルでは、納得ができないこともあるのです。悲しいのも、腹が立つのも、いきなりおさまるものではないんです。

 

気持ちがざわざわと不安定だったり、怒りや悲しみが出てきたら、我慢するのではなく、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。一緒に感じてくれる、共感してもらうことをしてみてください。あなたの気持ちを、あなたの味方と一緒に、大切にあつかってあげることで、心は少しずつ元気になっていきます。

 

あなたの気持ちをみつけてあげよう

 

心の元気度が上がってきたら、あなたの気持ちをみつけてあげましょう。

この辺りまで来ると、「自分はどうしたいのか」が少しずつわかるようになって来るかと思います。

 

どうして浮気したのか、聞いてみたい。

私と別れたいのかな。

私は、別れたいわけではない。

もうやり直せない気がする。

改善できることはしたい。

彼のことが、変わらず好きだ。

彼をゆるしたい。

彼をゆるせない。

どうしたいいかわからない・・

 

はっきりしない気持ちも、そのままみつけてあげます。ジャッジもしません。これからまた、変化するかもしれない、繊細な気持ちもあるでしょう。または、変わらぬ気持ちに気づくことも。

 

あなたと彼の間に起きたことだと認識する

 

パートナーシップは、ひとりで創るものではありません。ふたりの絶妙なバランスが創り出すものです。

 

「浮気」という問題も、彼一人が創り出すと考えることもできますが、敢えて、ふたりの間に起こったことだとすると、少し見え方が変わってくるのではないでしょうか。

 

彼が１００％悪いとすると、彼がふたりの命運を、すべて握っていることになってしまいます。彼が浮気しない男になることでしか、ふたりの未来はない。あなたにできることは何もないことになってしまいます。パートナーシップなのに。

 

彼とあなた、半分ずつでできている関係とした時、５０％は、あなたが何かできます。１００：０よりも、ずっと、この状況をなんとかできそうな気がしないでしょうか。

 

そして、もう半分の彼のことにも目を向け、言い分を聞いてみることにも、意欲を持ちやすいのではないかと思います。

 

問題が、ふたりにとって、どんな意味があるのかにも、目が向けられるようになると、この問題が、パートナーシップを進めていくきっかけにもなるのです。

 

彼に一番伝わる方法は、あなたが知っているかも

 

ご自身のことがわかってくると、彼から聞いてみたいことや、彼に伝えたいことが、だんだんとクリアになってくると思います。怒りや悲しみに任せた感情をぶつけるのではなく、本当に伝え合いたいコミュニケーションができるようになります。

 

「どうでもいい」と開き直っている彼に、どう聞いたら、答えてくれそうでしょうか。どう伝えたら、伝わりそうでしょうか。一番近くにいたあなたが知っているように思いますが、いかがですか。

 

寄り添う意欲を持ったあなたが、彼に近づこうとしているというだけで、状況はずいぶんと変わり、彼にもそれは、なんとなくでも通じるように思います。けしてゆるされないと信じている心に、ひとすじの光が差すように。

 

渦中にいると、わかりづらい心理ですが、知っておくだけで、心づもりができ、見通しが立ったりすることも。みなさんの、パートナーシップを応援しております。

 

お読みくださって、ありがとうございました。

お役に立てればうれしいです。

 

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「開き直り」心理 〜開き直るとうまくいく理由〜＞＞＞

 

 

池尾千里

 

 

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