問題の裏にある贈り物を受けとりにいこう

心理学を勉強していると
なるほどっっ！！と
膝を打つようなことに
出会ったり。

お気に入りの考え方や
びっくりするような
心のしくみなんかにも
出会うことがあります。

私の気に入っている
学びのひとつがこれです。

問題の裏には
ギフトがある

まあ、最初に聞いた時には、

問題の裏に
贈り物なんぞないだろっ！

なめてんのかおらおらおら

なんて思っていました。
みなさんと一緒ですね。← しつれい

でも、私たちって
良いことが起きた時よりも

良くないことが
起きた時の方が
なんだかかんだ
忘れられない経験に
なっていたり
勉強になることがあったり
するものです。

ちょっと
私の体験をひとつ
ご紹介したいと思います。

＊

私、２０代の頃に
スイスに遊びに
行ったことがあるんです。

スイス人の友人が
観光バスの運転手さんで

「これから、日本人ツアーを
迎えに行くから乗せてあげるよー」

と言ってくれて
「いいのか？」
と思ったけど
おっきな観光バスに
乗せてもらったんです。

空港で日本人の団体客を
バスに乗せると
宿泊ホテルに向けて
走り出しました。

走り出してしばらくすると
ツアーの添乗員さん（日本人）が
私のところにやってきて
こう言い放ちました。

「次の信号で降りて 」

まもなく信号待ちで
バスが止まり

私は、バスから
鬼の形相の添乗員に
降ろされてしまったのでした。

運転している友人は
何が起こっているかわからず
今にも泣き出しそう。

「大丈夫、ルツェルンの駅にいるからね。」

と伝え、バスを降りました。

んもーーーっ！！
なんなのよーーっ

としばし、路上で
怒っていたのですが、

気づけば、
降ろされたところは、
なーんにもない田舎。

ここがどこなのかも
さっぱりわからない。

駅らしいものもない。
スマホなんてものもない時代。

どーする？
どーする、私？

しかたないから
タクシーに乗りました。

駅の名前を告げて
あーやれやれと思っていたら

なかなか着かない。
しかも、運転手さんが
「高速に乗っても良いか」
って聞くじゃないの。

もしかして、遠い？？

高速に乗ってしまってから
私は、急に心配になってきました。

そう、その頃、私は
ただの学生の休暇だったものですから

「お金足りない」

運転手は、その言葉を聞くと
いきなり心配そうな様子になり
たぶんこう思っていたと思う。

「ヤバいアジア人を乗せてしまったぞ  」

途中で、どこかの駅で
降ろしてくださいって
言ってみたけど、
高速に乗っちゃってて無理。

１時間以上かかったと思う。
ルツェルン駅に到着したものの
やっぱり現金が足りず
銀行へ行ってからしか支払えない。

事情を話して、銀行へ。
現金を持って戻ると
運転手さん、仲間に連絡してた。

逃げられたと思ったにちがいない。

ルツェルンの駅では、
友人が涙目で待っててくれました。

どうしてあんなことに
なっちゃったんだよぅ。 

って心配してくれました。
今思うと、ツアーのバスに
勝手に乗り込んだらいけませんでしたね。

あの頃は、日本の感覚が
どっか行ってたと思われます・・

＊

スイスの知らない街に
バスから降ろされた事件。

この事件の直後は
頭に来て怒ってみたり、
いや、あれはすべきじゃなかった
と、反省してみたり、
もう記憶から抹殺してしまいたい
などと思っていました。

良い体験とは
思っていなかったわけです。

ところが、この体験を
帰国後に友人に話すと

多くの人は
心配するというより
面白がってくれるのでした。

すごい体験したねーって
言う人もいました。

やらかしたエピソードとして
苦い思い出になるところでしたが
なんだか、稀有な体験をし
生還した私は、すごいかもしらん。

スイス人の友人も
タクシーの運転手さんも
めっちゃ良い人だった。
優しくしてくれて感謝！

などと、今では
思っているのでした。

困難なことや
問題になることは
生きていればいくらでも
出会ってしまいます。

でも、それがあったことで
得られるものがあるとしたら
まさに、贈り物ですよね。

みなさんの過ごしてきた中に
もしかしたら、まだ
ギフト（贈り物）が
隠れているかもしれません。

みつけて、
しっかり受け取ってみては
いかがでしょうか。

そこにある
あなたの才能が
2023年のあなたが
幸せな１年を生きられるよう
サポートしてくれると思いますよ。

 

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